アルファ難消化性デキストリンのアレコレ

難消化性デキストリンを超えて、かなりスゴイ!アルファ難消化性デキストリンのアレコレ

近い将来、機能性表示食品に

アルファ難消化性デキストリンは、『機能性表示食品としての届出が受理された商品』近い将来、機能性表示食品となるものです。

2019年3月27日、αシクロデキストリンを機能性関与成分とした「難消化性αオリゴ糖」の機能性表示の届出が受理されました。2018年4月より糖質・糖類を機能性関与成分とした機能性表示食品の届出が認められてから、初めてのことです。

「アルファ(α)難消化性デキストリン」の成分は100%「アルファ(α)シクロデキストリン」です。
 「アルファ(α)オリゴ糖」は名称は違いますが、同じものです。

実は「アルファ難消化性デキストリン(α-シクロデキストリン)」も、いくつもある「難消化性デキストリン」のひとつです。
なかでも秀でた性質を持っているので「アルファ(α)」を付けて区別しています。


ダイエット!! しっかり結果が出ています

短期間でも継続することでダイエット効果が期待できます。

50歳男性にアルファ難消化性デキストリンを200日間摂取してもらい、体重と中性脂肪の減少を検証しました。結果、最初の1ヵ月で中性脂肪が23%も減少。4ヵ月目には46%。体重もしっかり落ちてくることがわかりました。(下左図参照)


アルファ難消化性デキストリンを摂取することによるBMI値の変化。BMI値とは体格指数。20~25が理想体型。5名の被験者に1日5gを1ヵ月間摂取してもらった結果、全員、BMI値が落ち、BMI値の高い人ほど大きく減ることがわかりました。(下右図参照)

中性脂肪の減少グラフ
服用前と後のBMI値の変動グラフ

糖類の分解酵素の働きを妨げて、カラダへの吸収を抑制します。

アルファ難消化性デキストリンはデンプンと砂糖のどちらも吸収抑制します
血糖値上昇抑制作用

ブドウ糖だけじゃない!砂糖の吸収も抑制します!

「難消化性デキストリン」は、ご飯やパンなど炭水化物のブドウ糖(デンプン)の吸収を抑制しますが、砂糖(スクロース)には効果がありません。

ご飯には効くけれど、間食、おやつには効かないのが「難消化性デキストリン」。

一方、「アルファ難消化性デキストリン」はデンプンだけではなく、なんと砂糖の吸収も抑制! ご飯にも、甘いおやつにも、どちらを食べても血糖値の上昇を抑制するのが「アルファ難消化性デキストリン」です。 スイーツ好きには手放せないサプリメントです。


脂質吸収抑制作用

カラダに悪い脂は抑制し、カラダに良い脂は吸収!

「難消化性デキストリン」は、動物性の悪玉脂肪(飽和脂肪酸)と植物・魚油系の善玉の脂(不飽和脂肪酸)、どちらも排出してしまいます。「アルファ難消化性デキストリン」も悪玉脂肪は排出しますが、植物や魚のカラダに良いとされる善玉の脂は取り込みます。

せっかく魚を食べてDHAやEPAを吸収できるところ、「難消化性デキストリン」を摂ってしまうと、これらの成分を脂として排出してしまいます。しかし「アルファ難消化性デキストリン」なら大丈夫!しっかりカラダに栄養として吸収します。

1gで9gの脂(中性脂肪)を捕まえます!

「アルファ難消化性デキストリン」はカロリー計算ができます。

アルファ難消化性デキストリンを1回の食事で2g、1日3回=6gの摂取をした場合を計算してみます。アルファ難消化性デキストリンは1gで9gの中性脂肪を捕まえますので、約500Kcalも排出できます。

この計算ができるのも、アルファ難消化性デキストリンだけ。固形分中98%以上の高純度品だから。他のものは成分が混合しているので、こうはいきません。

【計算式】

6g(アルファ摂取量)×9g(捕まえる脂の量)×9Kcal/g(脂1gのカロリー)=486Kcal

ご自身の適量に合わせて計算してみてください。


動脈硬化の予防にも!

こわい生活習慣病の予防にお役立てください。

最新の研究で、動脈硬化の原因はLDL(悪玉コレステロール)ではなく、小型LDL(超悪玉コレステロール)の血管沈着と判明しています。

血管は加齢とともに血管膜に脂質などが沈着して内膜が肥厚し、硬くもろくなります。

動脈硬化の進行イメージ

加齢だけではなく、脂質異常症、糖尿病、肥満、タバコやストレスなどで加速します。動脈内皮細胞にひび割れが生じ、そこから小型LDLが入り込みむところから始まり、そのひび割れを埋めようと血小板が血栓となって血液の流れをふさぐのです。

「アルファ難消化性デキストリン」はこの超悪玉の小型LDLを減少させ、動脈硬化の予防となり、脳梗塞・心筋梗塞を防ぐことができます。その抑制効果は、いま話題の「イヌリン」を超える実験結果が出ています。


腸の環境を整え、抗アレルギー作用!

食物繊維で腸を元気にすればカラダも元気。

食物繊維にはカロリーによって3種類に分けられます。「0Kcal, 1Kcal, 2Kcal」です(下図参照)。カロリーの多い食物繊維ほど、大腸の中で発酵(酪酸発酵)し、善玉菌のエサとなり、腸を元気にします。


α-オリゴ糖とアルファ難消化性デキストリン(α-シクロデキストリン)は同じものです。

平成27年12月24日付の消食表第655号消費者庁次長通知別添「食品表示基準について」第三次改正版の改編


少し難しいお話になりますが・・・

2013年に理化学研究所、東京大学、慶応義塾大学、先端生命科学研究所の共同研究にて、

食物繊維を摂ると大腸内で酪酸発酵がおき、制御性T細胞が増える。この制御性T細胞が抗炎症作用、アレルギー疾患の抑制に働く。

と、つきとめました。例えば、アトピー性皮膚炎やアレルギー性喘息などへの効果が確認されています。

では、その酪酸→制御性T細胞を増やす一番の食物繊維とは・・・そうです、アルファ難消化性デキストリンなのです。

他の「乳果オリゴ糖」製品に比べても発酵時に出る酪酸の量が一目瞭然(右図グラフ)です。

酪酸が増えれば、制御性T細胞も増えます。腸内環境を改善することで、カラダに様々な良い効果を期待できることがわかってきていますから、是非、積極的に摂取していきたいものです。

酪酸量の図

無味無臭、いろいろな料理に使って低GI値

高純度製品だから熱に強く、使いやすい。

「難消化性デキストリン」は、100℃で成分が壊れ茶色く変色してしまいます。ですから、お米を炊くときに一緒に入れると、ご飯が茶色くなってしまいます。

「アルファ難消化性デキストリン」は270℃まで壊れず変色しないので、天ぷらの衣にだって使えます。もちろん、お米と一緒に炊いても真っ白なご飯に。

料理に混ぜるだけで簡単にGI値の低いメニューが作れ、家族全員の健康を気遣うことができます。

お米と炊いても変色しない、温め直してもおいしいご飯に

難消化性デキストリン」はおなかがゆるくなる?

食物繊維とは「消化されないもの」

そもそも食物繊維とは「消化されないもの」全般を指します。消化されないものをたくさん摂ればおなかはゆるくなります。

少ない量から始めて、ご自身の最適な量をみつけてください。食べなれない人は、食事と一緒に摂ることをお勧めします。ペットにも便秘などおなかの症状改善、脂質糖質のブロックとして使用いただけますが、同じように食べさせる量は少ないところから始めてください。

世界保健機関(WHO)と国際食糧農業機関(FAO)の世界食品添加物合同専門家会議(JECFA)から1日許容摂取量(ADI)を特定する必要のない安全な天然由来の食品添加物であると評価されています。


α-オリゴ糖と難消化性デキストリンの機能性比較

α-オリゴ糖と難消化性デキストリン各機能性に対する1日当たり摂取量の比較

参考文献
1) Buckley JD, Thorp AA, Murphy KJ, Howe PR, Dose-dependent inhibition of the post-prandial glycaemic response to a standard carbohydrate meal following incorporation of alpha-cyclodextrin. Ann. Nutr. Metab. 2006, 50(2), 108-114.
2) Comerford KB, Artiss JD, Jen KL, Karakas SE, The beneficial effects of α-cyclodextrin on blood lipids and weight loss in healthy humans. Obesity (Silver Spring) 2011, 19(6), 1200-1204.
3) Amar MJ, Kaler M, Courville AB, Shamburek R, Sampson M, Wolska A, Remaley A, Randomized double blind clinical trial on the effect of oral α-cyclodextrin on serum lipids. Lipids Health Dis., 2016, 15(1), 115.
4) Jarosz PA, Fletcher E, Elserafy E, Artiss JD, Jen KL, The effect of α-cyclodextrin on postprandial lipid and glycemic responses to a fat-containing meal. Metabolism 2013, 62(10), 1443-1447.
5) 岸本 由香, 大隈 一裕, ルミナコイドの保健機能と応用 -食物繊維を超えて-  第18章 難消化性デキストリン. シーエムシー出版. 2009, 164-173.
6) 岸本 由香, 若林 茂, 徳永 勝人, 内臓脂肪蓄積に及ぼす難消化性デキストリン長期投与の影響. 日本食物繊維研究会誌. 2000, 4(2 ), 59-65.